銀だこ

「築地銀だこ」を運営するホットランドが、9月末東証マザーズに上場した。ホットランドは近年までたこ焼き1本の事業だったというから驚きだ。

もともとは社長が愛車を売った40万円を元手に、今の銀だこの前身となる店舗を群馬で立ち上げたのが始まりで、当時はスーパーの敷地内でたこ焼き、焼きそば、大判焼きなどを社長自らが焼いていたそうだ。当時は客入りも悪く、1日売上350円という日もあったという。そこで思い切って商品をたこ焼きのみに絞り込み、全国のたこ焼きをこれでもかと食べ歩き、現在のたこ焼きの味を確立し、順調に成長を続けていった。ちなみにたこ焼きの表面を揚げる独自のスタイルは、持ち帰っても冷めず、いつまでもおいしく食べられるように考え出したものだそうだ。

しかし、店舗が増えるにつれ、原材料のタコの調達に苦労した。そこで、タコの自社調達に乗り出した。タコを食べない国でもタコの捕り方をゼロから指導し、世界中でタコ漁を展開した。

こうしてたこ焼き専業業態にふさわしい体制を本気で整えていったことで大成功を収めた。このたこ焼きへの熱い執念は見上げたものである。