ポンペイで完全な状態の墓発見

西暦79年に起きた火山の噴火で地中に埋もれたイタリアの古代都市ポンペイの遺跡から、完全な状態で保存された前ローマ時代の墓が発見されたそうだ。
発見をめぐり、発掘調査チームを率いたマッシモ・オザンナ氏は「ポンペイは尽きることのない科学的発見の源であり続ける」と声明で語った。
伊南部の都市ナポリにある仏ジャンベラールセンターの調査チームが発掘したこの墓は紀元前のサムニウム時代のもので、ポンペイのヘルクラネウム門に位置している。サムニウム人は紀元前4世紀に古代ローマと激しい戦争を繰り広げた部族集団だったそうだ。今回発見された墓には、多数の壺やアンフォラ型の容器が完全な状態で残っていたという。これにより、ポンペイにおけるこの時代の埋葬の慣習に関する貴重な知見が得られるとのこと。
今回の発見により「ポンペイでこれまで比較的調査が進んでいない歴史的時代に関する研究の実施」が可能になるとオザンナ氏は説明している。同氏は、広大なポンペイ遺跡の保全状態をめぐって激しい意見が交わされる中、2年前に同遺跡の保守管理を監督する最高責任者に任命された考古学者だ。発見に関しては「ポンペイの都市はまだ生きており、研究材料を提供し続けているため、遺跡の保全が不可欠であることが今回の発掘で判明した」とコメントした。
ポンペイ遺跡では現在、数千人に及ぶ考古学者と専門家が遺跡の発掘と保全のプロジェクトに取り組んでいるという。この先さらに新たな発見が得られるのかもしれないと思うと楽しみだ。